金のバロット

バロットとは、東南アジアを中心に食される孵化寸前のアヒルの卵を茹でたもの。

腸チフスのメアリーはそこらじゅうにいる。

チフスのメアリーとは、腸チフス菌を持った健康保菌者のメアリー・マローンのことを指す。

1900年代のニューヨーク。まだ、細菌という概念が世の中に浸透していなかった時代。家事使用人のメアリーの周りでは、腸チフスに感染する患者が多発した。原因は、メアリーは健康体でありながら、腸チフスの菌を体内に持っており、周りの人間にその菌をばら撒いているというものだった。

メアリーは隔離されるも、本人の希望により、食品に携わる仕事に就かないこと、定期的に居住先を明かすことを条件に隔離病棟から解放された。しかし、メアリーは守らなかった。結果、また同じようなことが起きた。


現代にも、腸チフスのメアリーはいる。細菌や公衆衛生の概念が定着している現代でも。テレビや政府がその危険性を伝聞しているのに。コロナウイルスの蔓延が騒がれている中、ダイヤモンドプリンセス号に乗っていてコロナウイルスに感染した時の初期症状を把握していながらも、濃厚接触が容易に考えられる場所に赴き、ウイルスをばら撒く。ばら撒いた後、その事実を明かさない。

スポーツクラブやヨガスタジオは、その個人を訴えることは出来ないのだろうか。そんなことで潰されるのは理不尽過ぎないか。


みんな大好き自己責任論。貧困も自己責任。最近では、妊娠中でも胎児が障害を持っているかどうか分かるらしい。その胎児が生まれても自己責任だと言われるのだろうか。今回のコロナウイルスの件、日本政府の対応は明らかに後手後手でどうしようもないのだが、先手先手でもおそらく文句を言われるのだろう。コロナウイルスを持っていながら外出するような連中に。この世界にはそんな自由を求め、責任を果たせる人間がいるのか。


自由と自分勝手を履き違えるな。これはコロナウイルスの件だけでない。自分勝手なお前らが最期後悔するのを僕は願っているぞ。

『スイス・アーミー・マン』を語る。

スイス・アーミー・マン』は、2016年のアメリカ映画。死体との友情を描くサバイバルコメディ映画。

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ポール・ダノ扮する青年(ハンク)が無人島に遭難し自殺しようしているところにダニエル・ラドクリフ扮する水死体(メニー)が流れ着く。ハンクはメニーに乗り脱出を果たし、海岸に辿り着く。そしてメニーと共に森を抜け、街を目指す。その道中、スイスアーミーナイフの如く活躍を見せる。

 

 

僕の思う良い映画(良く出来ている映画)って、序盤にこの映画はどんな映画かを示す映画だと思うのです。

例えば、『ジョーカー』。『ジョーカー』は、アーサーがピエロのメイクをしながら、手で口角を無理矢理に上げて涙を流すシーンから始まります。本心は泣いているが無理に笑っている。『ジョーカー』はアーサーが笑う映画なのです。

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では、『スイス・アーミー・マン』の始まりは。紙の折られたヨット数艇が海を流れている。そのヨットにはSOSの文言が。主人公が無人島で助けを求めている。広大な太平洋でその声は届かない。届かず自殺しようとする。この無人島は、主人公の置かれている状況のメタファーなのです。

映画や漫画などの作品の素晴らしいところって、メタファーができるということ。つまり、状況を視覚的に見せることができることです。構造的にも素晴らしい。

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そして流れ着くメニー。メニーは放屁で海に向かって進み始め、ジェットスキーのようにしてハンクはまたがります。

 

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大海原に俯瞰でこの二人。そしてアカペラの音楽。ラララ♪ラララ♪ラララ♪ラララ♪ラララ♪。そしてタイトルがどーん。’’Swiss Army Man’’

 

https://youtu.be/O9CA2_VW9g4

 

この序盤だけで最高なのです。

 

そして、ハンクが飲み水が欲しいと願うと、メニーは口から飲み水をだします。ハンクが話し相手が欲しいと願うと、メニーは話し出します。ハンクにとってメニーは唯一願いを叶えてくれる存在なのです。

 

何を描くか。

 

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放屁で海を渡る、勃起したペニスが行き先を示す、水筒のように水を溜め口から吐き出す、etc。死体が多機能に活躍するという奇抜な発想ですが、ストーリーは大真面目。死体との友情を育み、主人公は現実と向き合わなければならない。トラウマを克服する。帰りたくない場所に帰る。

『チャッピー』的な要素もあって。ストーリーも思いも寄らぬ展開へ。

無人島やサバイバルを舞台にした映画は、数多くあるが、こんなにもポップでコメディで人間ドラマが観れるのはそう多くない。オチも素晴らしく美しい。

 

 

https://www.netflix.com/jp/title/80097389

Netflixで観られるので観て欲しい。90分くらいの短い映画なのでオススメです。

 

 

 

 

以下ネタバレ。

 

 

 

 

 

 

  

この映画の素晴らしさ。

 

まず、ストーリーは街を目指すというサバイバルから中盤は、メニーの忘れている記憶を呼び戻そうとし始めます。人は身体があって脳で記憶する。文明。社会。人生。愛情。などを教えていきます。ハンクの半生も教え始めます。

そしてメニーはハンクのケータイの待受の美女を知っていると言い出します。恋人だと。ハンクは思い出させるため、森に捨てられた廃材を使い、バスでのその美女に声をかけるシチュレーションをやります。コント的な。

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こんなやりとりがハンクに希望を与え、メニーとの友情が育まれます。そしてこの森からもう帰らなくてもいいとまで思うようになるのです。

ここが本当に上手く、物語は家を帰ろうと始まったのに、いつから帰らなくてもいいという答えを出してしまいます。

 

 

最後。

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無事に街に着いた二人。でもメニーは何も話さなくなります。メニーは行政に回収されてしまいます。ただの死体へ。ハンクは死体を抱えて逃げます。そして海岸へ。

これはハンクが孤独の余り見てしまった妄想だったのか。そんな空気が流れています。

すると、メニーが物語の始まりのように放屁で海へ向かっていきます。これは本当に存在した。メニーもその友情も本当に存在したんだとメニーは示したのです。

このオチって本当に素晴らしく美しいなと。

 

グッバイ、メニー。

 

東京浪漫と地方コンプレックス

僕は田舎もんが大好きで、特に上京する田舎者は特にツボで。幸せボンビーガールつう番組も好きで好きで。

大学進学で上京して別に似合ってもねえのに髪を染めちゃうなんて可愛らしくて愛せるんだけど、なんのあてもないけど東京行こう。進学とか就職とか関係なく。東京行けば変わる的な人ってホント馬鹿で最高。

そういう田舎もんは田舎では燻っているだけで東京に行けばと輝けると勘違い。学生時代に田舎で個性出そうと変な格好して、見てくれだけで個性的に走ったばっかりに、大人になって東京行ったら、そんな群衆に埋もれて。個性的を個性だと思い込む無個性。普通じゃないのを目指す人は普通の人だから。

他パターンは、田舎じゃあ黒髪で地味メイクだったんに、ブラウン管で夢見た東京に来て、似合ってもねえ身の丈に合わねえ変なピンク色とかに派手な髪に染めちゃってコリアンメイクにして透明な変なバックを持って、それで「東京に染まったねー」なんて周りに皮肉言われちゃって気付かず喜んじゃう。本当に東京に染まれる奴はそんなこと言われない。まぁ、”東京に来たアタシ”に対する感想に困っちって言う程度の二番煎じの二番煎じの10乗くらいに使い古された、東京と田舎もんが生まれた時代から使い古された言葉なわけよ。

地方の局の燻ってる女子アナとかが傑作で。小さい頃から可愛いって言われて育っちゃって、その親バカ魔法にかけられ、12時の鐘が鳴ってるのも気ぃつかねえで、東京のマジもんのお嬢様が大手テレビ局の女子アナになっていって、その横目で引き返せねーと地方を受けて何年かやれば、選ばれ者側に行けると思ってりゃ。

まあ、痛いのはまだいて、地方都市の、大阪やら福岡やらにいて東京を見下しちゃう奴。いや、東京は別格だからな。田舎もんよー。

大阪って治安めちゃ悪いし店のゴミの分別も全国最下位で学業もダメでスラムもある癖して、東京を冷たいていうのは矛盾。どの口が言ってんだ。それに吉本新喜劇って関東人にはウケない。

それ以上に痛いのは、ただ東京に生まれただけで偉いと思ってる選民思想の野郎。てめーの親父、じーさんは、戦後の集団就職で地方から来た、三代も遡れば田舎もんだろが。親父、じーさんは志で身を粉にして働いたんだろうが、てめー関係ねえからな。

 

上京する田舎もんには3タイプいて。東京に染まろうとして染まれない田舎もん。上手く東京に染まる田舎もん。絶対に染まらない田舎もん。

僕は三番目が好きです。目指すべきところだな。あいみょんて地方出身で、地元背負って来てる感があって、でも地方コンプレックスがない感じ。才能あって格好良いわ。

 

 最近、浅野いにお本を読んで、浅野いにおも学生時代から東京に出てきてやるっていうのを回想してて…

新海誠の「天気の子」って、帆高が離島から家出してまで東京に出て来るじゃないですか。あれが本当に理解できなくて、あれはなんだろうかと。僕の故郷はまあ何も無い。田舎独特の閉鎖感もなく。大学の数少ない友人も東京に電車ですぐ行ける地方出身で、そんな彼と『天気の子』とか新海作品に出てくる東京浪漫ってなんだろうか話し合った。彼も帆高の上京を理解出来なかったという。大した結論は出なかった。

 

東京はそんなに家出までして出てくるような場所なのだろうか。人生で一回は出て来ようとする人生の岐路なのだろうか。東京に生まれるに越した事はないのだろうが、東京の庶民には生まれてきたくないなとは思う。東京の空気は汚いし家は狭いし人が多くて疲れそう。

新海誠には田舎もんは東京に絶対憧れている的な共通認識があるのだろう。

 

まあ、近いうちに首都直下型地震南海トラフ地震が起こると思うので、埼玉に籠城します。埼玉ほど住むに適した土地はないです。

 

 

現世のオススメのドラマ

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう

韓国映画「パラサイト」を語る。

僕は韓国映画が好きです。韓国の映画のレベルは日本より上なのは確かです。韓国は世界マーケットで戦うので国内だけでウケる映画では生き残れないのだと思います。

 

『パラサイト』は、ポン・ジュノ監督作品で主演はソン・ガンホ。恐い映画なのかなと見る前は思っていたが、そんなことはなくエンタメ性のある作品だった。ポン・ジュノ映画の醍醐味のブラックジョークがあまりウケてなかったような。僕は大好きなのに。

 

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あらすじ

半地下住宅に住む失業中のキム一家。息子のギウは友人からパク家の娘の家庭教師の代行を頼まれる。

ギウ及びキム一家はこの機に高台の豪邸に住むパク一家に家族総出で寄生しようと計画を練り動き始める。

 

 

予備知識をネタバレなしで知れます(↓)

https://www.konest.com/contents/korean_life_detail.html?id=26119

 

 

では、今作の魅力を語ろう。

 

・象徴的

序盤でソン・ガンホが象徴的と言います。メタフィクション的な発言なのですが、つまりこの映画はわかりやすい。

半地下住宅と階段、高台の豪邸

アメリカ好きの権威主義アメリカインディアン

 

 

↓以下ネタバレ込み。

 

・恐ろしい現実

ポン・ジュノは常に作品に現実を描いていると思います。今作の辛い現実とは。

パク一家は善人の金持ちです。『スノーピアサー』では上級階級が悪として描いていましたが、今作は違う。作中でもキム一家が口を揃えて言う。パク一家は良い人たちだと。パルムドールを獲った貧困を描く『万引家族』では、貧しい主人公の擬似家族は正しく、その他の社会が悪として描いていました。金持ちイコール悪という単純な描き方をしていないのが今作の良いところであり、恐い現実です。今作での悪は「無関心」ということです。

貧しさには下には下がいる。キム一家は半地下にいて半地上にもいますが、それより下の人たち。家政婦とその旦那です。そんな彼らが嘲笑う北の将軍。その下は北朝鮮の人々。貧しさは匂いと表現しています。切り干し大根のような匂い。臭いわけではなくそんな匂い。

家政婦の旦那は恐ろしいことを言います。地下生活をそんな長いことしているわけでもないのに、自分はずっとそこにいた気がする。そしてこれからも寄生できるのならずっとそこにしていたいと。

 

今作はどうやったらズルして金持ちに寄生出来るかと画策する話でした。そのオチとは、パク一家の旦那を殺したキム・ギテクがパク一家の地下で逃亡生活をしており、息子が真面目に働きその家を買い、親父を救い出すと心に誓うものでした。しかし、現実的には無理だと思います。客観視した時に絶望が待ち構えているオチでした。

 

酷いことするよ、ポン・ジュノ

 

 

ポン・ジュノのオススメ作品

 

殺人の追憶

・オクジャ

母なる証明

・スノーピアサー

 

中田敦彦の危険性。彼はデュープスか。

中田敦彦YouTube大学は「学ぶって楽しい」をコンセプトに、文学、歴史、政治などを紹介し解説するYouTubeチャンネルである。チャンネル登録者数は100万人を超え(現在は非公表)、かなりの影響力が伺える。

 

中田敦彦は自分には思想がないと言いながらも、多角的な意見のある問題(日韓問題など)を一冊の偏った本(池上彰の著作など)から解説しているのだ。そりゃ偏るだろ。

 

日本人は、学歴のあるエリートや口の上手い奴が好きだからな。(小泉進次郎が良い例)

 

 

デュープス(DEEP)とは、騙されやすい人たちを意味する。現代では、共産主義者でもないのに結果的に共産主義思想に同調する意見をしてしまう芸能人のことを指す。

 

 

では、一例。

 

【現代史】日韓関係悪化の裏には壮大な歴史が絡んでいる〜前編〜 

https://youtu.be/uFBxDIcXDDg

 

本動画の参考文献

池上彰が聞く韓国のホンネ」(朝日新聞出版)

のみ。

 

 にしても、Wikipediaの場合は参考文献が多いほど信用性の高い記事とされているんだよね。

あとテレビには、放送法というものがあって、「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。」を守らなきゃならない。まあ、守ってないんだけど。

YouTubeだからとか、学ぶきっかけになればいいとか、そんなのはタダの子供の言い訳だろ。正確に伝えなければならんだろ。

 

 

本動画が炎上した際、中田は、「対立する意見は視聴者が動画のコメント欄でして下さい」と言い、ある種の逃げをしました。

 

本動画の間違えポイント

 

GSOMIAの説明 2:20~

GSOMIAとは、「軍事的な情報を日本と韓国で交換しようね」という条約ではなく、「アメリカが日本の許可をいちいち取らずに韓国へ韓国の国防に関する情報(北朝鮮がミサイルを発射した情報など)を渡しても良い」という条約です。

徴用工問題 5:59~

韓国の主張では、「戦時中に日本企業が朝鮮人を強制的に働かせていた。その賠償をしていない。」です。でも、彼らがおもむろに主張する意見とともにある写真や銅像のモデルは、かつて北海道新聞に掲載された強制労働される日本人なのです。あと、実際は強制ではなく志願。

日韓併合 12:30~

中田は日本は朝鮮を支配したと浅く解説しました。実際はどうか。そもそも日本は朝鮮を支那から独立させようとしていました。日本は朝鮮の知日派を支援しましたが、虐殺されます(金玉均が良い例)。当時、知日派を匿っていた、支援していた慶應ボーイや後に脱亜論を出す福沢諭吉の心情は如何なるものだったのか。

朝鮮併合は朝鮮人から頼み込んだものであり、また国際社会(欧米)も賛同しました。極東の平和(ロシアへの牽制)になると。

 

李氏朝鮮末期の朝鮮の真実、イザベラバード朝鮮紀行…女性紀行家が見た、町の様子と庶民の生活抜粋!!』(↓)

https://youtu.be/Who79y54Ddg

 

GHQメンバーが記した朝鮮の認めたくない事実』(↓)

https://youtu.be/MV0BqYhqhyE

 

まあ、これを見りゃ当時の朝鮮がわかります。

 

 

朝鮮人の奴隷を解放(当時の朝鮮は階級社会。両班は国民の大多数を占め搾取するシステムが構築されていた。)し、インフラを整えました。併合時に24歳だった平均寿命が1942年には二倍の45歳になり、人口は1313万人から2553万人まで増加しました。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/日本統治時代の朝鮮

果たして欧米の植民地支配と日本の朝鮮統治は同値だったのか。

 

日本語による支配と言いますが。今でも日本人が日本語で大学までの教養が得られるのは日本語が高等学問にまでに対応しているからです。それは明治維新後に当時の日本人が懸命に英語を翻訳したからです。当時の朝鮮語が対応していたわけがありません。だから日本語を教えたのです。当時、日本にアジアからの留学生が多く来たのもそのためです。朝鮮語も、廃れかけていたハングルも普及させました。日本は当時の親によって働かされていた朝鮮の子供に学校に行かせるようにするため、罰則を設けるほど教育に熱心でした。それに日本は本土に国立の大阪大学を創設する以前に京城(ソウル)に京城帝国大学ソウル大学校の前身)を創設しています。

朝鮮併合で朝鮮人の文化がなくなったとかいう輩が言いますが、文化なんて元から存在していません。日本人の価値観で文化は国や民族に絶対あると思ってはいけません。むしろ、ハングルを普及させ、朝鮮人が役人になれたんだから、アイデンティティの肯定をしたくらいです。韓流の時代劇に騙される人もいるかもですが、あれは完全なるファンタジーです。

 日韓基本条約 14:24~

18:21~日韓請求権協定。中田「日本政府から無利子で3億円、低利子で2億円でお渡しするので手打ち(徴用工問題、慰安婦問題について)にしましょう。」

違いますよ。3億アメリカドルと2億アメリカドルです。

当時1ドル360円で、3億ドルは円換算で1080億円。さらに当時の大卒初任給が約2万円なので、当時の物価は現代の約10分の1ほど。つまり、3億ドルは物価換算では現代の1兆円相当です。

 漢江の奇跡や今日に至る韓国の豊かさは、日本人の血税からなされるものです。東南アジアの国だって隣国に日本があれば、韓国以上の経済大国になれました。

 

 

余談。

19:24~ 中田は「韓国人は、日本はドイツのように謝罪すべきだと主張している」と言っています。中田はそうは思っていないと思うので、これは中田に対してではなく、「当時の日本とナチスドイツを同値」とする人に言いたい。

西尾幹二反日派を完全論破(↓)

https://youtu.be/-jCxBRxrxUQ

 

そもそも、ドイツは謝罪していない。全てナチスのせいにしている。ヒトラーが政権を取ったのはドイツ国民が民主的に選挙で決めたことなのに。

  

その他の意見

 

   


 もう辞めとけよ、中田敦彦

M-1のぺこぱについて思うこと。

『事実など存在しない。あるのは解釈だけだ。』ニーチェ

 

2019年この年最後のサプライズは紛れもなくぺこぱであろう。M-1グランプリは言わずと知れた漫才の祭典。決勝に進み、テレビでその姿を放映されれば一躍時の人だ。優勝争いをしたコンビの中にぺこぱはいた。彼らは若手と言えるほど若くなく、30代前半のおじさんたち。去年優勝した霜降り明星などの20代半ばの芸人世代のお笑い第7世代が最近テレビで台頭しているなか、彼らに遅れをとっていた。

 

 

僕がぺこぱを目撃したのは、4年前のこと。NHKの「笑けずり」という番組だった。この番組は数人の無名の若手芸人が富士山の麓で合宿を行い、そこへM-1グランプリを優勝した先輩芸人(中川家笑い飯)などが講師として漫才の授業をし課題を出し、若手芸人がネタを作り披露し、成績の悪い者から脱落していき残った者が地上波のNHKの番組の出演権が得られるというもの。

その番組には、最近活躍しているひょっこりはんやAマッソも出演していた。

僕の記憶の中では、ぺこぱは松陰寺が奇抜なメイクと盛ったヘアスタイルに着物、ローラースケートで舞台を横断するということをしていた。面白いとは思わなかった。ただそれだけだった。名前も覚えていなかった。

 

そんなぺこぱをM-1で観たときの衝撃は計り知れない。彼らの漫才は平凡な見た目のシュウペイがボケて、メイクした盛ったヘアスタイルの松陰寺がつっこまずにそのボケを独特の言い回しで全肯定するといったスタイル。彼らのお笑いは、叩くこともなく、容姿や個性を揶揄することもない。既存のコント漫才のボケを全肯定する。さながら、めちゃくちゃ幸せに育ったジョーカー。

 

笑うという行為は、ある種の暴力性が秘められている。爆笑問題太田光が言うように、ドッキリなどで驚いたり、何かに失敗したりする人間を見たら面白いし笑ってしまう。些細なことで失敗する子供を見れば微笑ましくなる。オタキング岡田斗司夫は『ジョーカー』の解説動画内で、笑いは暴力性の裏返しと話した。まさにそうだと僕は思う。

 

僕は面白ければ何をしたっていいと思っている。ヘイトもブラックな内容も下ネタも笑うという共感が得られれば許されると思っている。今だってテレビは、人の容姿や個性を揶揄し笑いを取るといった行為がまかり通っているし、危険な行為だ。危険だからこそ面白い。不快ならばハラスメントだ。そこを避けたお笑いは、腹から笑えるものでもない。

ひょっこりはんのネタはポップだし子供がマネする。大人が笑えるものではない。Aマッソが大坂なおみの容姿に対しヘイト発言したのは、面白いと思ってのことだ。尖ったAマッソは大衆ウケも気にしないため、危険なお笑いをしていくのだろう。ゴールデンで子供も観る番組でそれは許されない。

 

 ぺこぱは、近年の従来のそういった危険なお笑いに新たな答えを出した。優しいお笑い。彼らのお笑いは流行るし、流行ってほしい。

言わねばならんこと。

おやすみプンプン』は一年前に友人から勧められた漫画だった。その時、大学の授業では、デジタル漫画の表現技法の一例として取り上げられていた。友人に一巻を借りて読ませて貰った僕は、新宿、池袋の大きな本屋に向かい、全巻かき集めた。

その漫画は僕にかなりのインパクトを与えた。奇抜な表現とリアルな人間ドラマ。それから僕は浅野いにおの過去作も集めた。勧めてくれた友人とは「浅野いにおの世界展」に行った。僕の方から誘った。友人はサブカルクソ女がいっぱいいるよと言っていた。確かに個性的を個性だと思ってそうな人が見受けられた。

 

僕は、今年の9月末、そんな友人にとあるリンクを送った。

 

https://www.ichika.work/entry/2019/07/26/230937

 

 

それは、いちかさんの『おやすみプンプン』の考察の記事だった。それに浅野いにおが読んでリツイートしたのだ。

 

僕にとってとても高まる出来事だった。でも、友人が面白いと返信してきた内容は、「サブカルクソ女に喧嘩を売っている」ということだった。多分にギャグで返してきた言葉だろう。でも違う。そうじゃない。それじゃあ、君もサブカルクソ女と変わらんではないか。僕が待っていた言葉は違う。僕は。

 

 

 

僕の浅野いにおのイメージは「漫画を呪っている、自分自身を呪っている」という感じだ。

 

・取り巻く環境

 

今もなお、『おやすみプンプン』は鬱漫画。トラウマと評される。

 

2019年7月。浅野いにおTwitterマンガワンで『おやすみプンプン』が読めます、心温まる異世界転生ものです。とツイート。それに対し、被害者を増やし続ける男だとか、くそつまらん返信があって。浅野いにおはこういう連中に漫画描いていかにゃーならんのかと僕を嘆かわしくさせた。浅野いにお自身もこういうの嫌だろうなと。

 

https://twitter.com/asano_inio/status/1147773790132195328?s=21

 

2011年11月。漫画家・江口寿史が「背景が写真や映画そのもののような漫画は死ぬほどうんざりだ」「大友克洋の背景は写真的映画的であったが、そのものではない」「俺が言っているのは『アイアムヒーロー』や『おやすみプンプン』のような背景。あれが漫画だと言うのなら漫画の魅力はこの先どんどんなくなっていくだろう」と、ツイート。そんな彼は内容は読まず、絵に関してだけの感想。と批判した。それに対し、浅野いにおは「久々に血の毛が引くような出来事。今更、絵柄に文句を言われるとは思わなかった」「僕は漫画らしい表現から遠ざかろうとしていたわけで、漫画の魅力が無いと言われるのは仕方ないのかもしれない。」とツイートした。

 

https://togetter.com/li/220910

 

浅野いにおは2000年初頭にはデジタルに移行し、写真を加工した背景作りをしていた。

 

https://youtu.be/1YVczoJxzcg

 

の動画の3:05あたり。「『ソラニン』は舞台を決めて東京に住む20代みたいな感じで」「写真を使ったりするのは手抜きなんじゃないかって雰囲気があったりして」と語っている。

 

僕はこういった雰囲気を黙らすために作風に試行錯誤してきたのかなと思う。なのに10年経ってもズレた批判されてしまった。

虚構ではなく現実を描こうとした。

 

2015年、『浦沢直樹の漫勉』では、デデデの作画風景が放送された。写真を加工し、アナログで描き込んでいくというかなりの労力のある作画風景だった。また、浦沢直樹の指摘通り、『デデデデ』は『おやすみプンプン』よりアナログの比重が大きくなっていた。

 

 

・彼自身

 

 

浅野いにおが漫画家を描いた作品は、短編集「世界の終わりと夜明け前」の『東京』、『おやすみプンプン』『零落』の三作品だ。たぶん。

 

『東京』の主人公の青年誌の若い漫画家・晴(氏名は不明)、『おやすみプンプン』の南条幸が尊敬する漫画家で『零落』の主人公の青年誌の中年の漫画家・深澤薫。

この二人の登場人物は名前が違うが、同一人物と見て差し支え無いだろう。その理由は、『東京』の晴は取材に対して「僕には決定的に足りない何かがある」と答えており、『おやすみプンプン』に登場する編集部の深澤薫のインタビュー記事にも同じように書いてあるからだ。風貌も似ている。晴、深澤薫は浅野いにお自身である(浅野いにおに、先生などいう敬称をつけないのは聖徳太子を呼び捨てにするのと同じ理由)。『零落』での深澤が描いた漫画「おはようサンセット」は全巻13巻で『おやすみプンプン』とリンクするし、浅野いにお自身の風貌ともリンクする。

 

そして晴や深澤薫の評価は、一部の若者に熱狂的なファンがいる。晴は作品が浅く感傷的。編集者には面白いとは言って貰えない。深澤は、単行本はそこそこで雑誌を牽引する程の作家ではない、サブカル風味。編集者やアシスタントによく思われていないようです。

 

作品の主人公イコール作者とは100%言えませんが、主人公とのリンクが多い分、浅野いにお自身なのでは。

だとすれば、こんなにも自虐的に自分を描いている。

 

 

浅野いにおは、南条に代弁させた「感動とか泣きとかのその場の甘やかしではなくて誰かの人生に影響させたい。現実を忘れさせる漫画ではなくて、現実と戦う漫画を描きたい。」その漫画が『おやすみプンプン』。でも現実は、鬱漫画などと言われ、『零落』のように作家と読者の大きな溝が存在する。その溝を描いた『零落』ですら、ハッピーエンドど誤認されてしまう。

 

 

 

しかし、『零落』に新たなエンドが起きる。それも現実で。

 

2019年。

 

 

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浅野いにおが望んでいた「誰かの人生に影響させたい」の誰かはいちかさんだった。『零落』で現れた深澤の描いた媚びた漫画に気付かず今まで通り感動してしまう女性のファン。現実で浅野いにおはそのキャラクターのアンチテーゼの存在に出会えた。

なんでもないこの日は、勘違いされてきた『おやすみプンプン』が鬱漫画のレッテルから解放された日になったのだ。

 

 

 

僕はこんなことを思ってしまった。こじつけではないと願う。『おやすみプンプン』を教えてくれた友人に言いたかったのは、とある漫画家が、作品が報われる瞬間を目撃できたということだった。

 

美しい出来事だった。この文章を書くのを悩んだけど書きました。不快だったら、ごめんなさい。でも言わねばと思いました。

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

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【作者公認】《おやすみプンプン考察》おやすみプンプンにおける「黒点」とは何だったのか【浅野いにお】(いちかさんのブログより)

https://www.ichika.work/entry/2019/07/26/230937

 

 

 

おやすみプンプン コミック 全13巻完結セット (ヤングサンデーコミックス)

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おすすめの映画たち

どうせ死ぬなら二度寝で死にたいわ。と、あいみょんの歌詞であって、僕の場合。僕がもし死に方を選べるとすれば、ずっと気になっていた映画を観に映画館に行き、その映画が始まるまでに流れる予告を観ながら死にたいです。そう、映画が始まる前に。だってその瞬間が僕にとって最も幸福な瞬間だから。


僕の好きな映画表現に最初に言葉の引用、黒地に白の字幕で言葉から始まるのが好きです。

例えば、ヒミズ』ではヴィヨンの詩を引用し、『悪魔を見た』は有名な、「怪物と戦う者は、自らも怪物にならぬように心せよ。お前が深淵を覗き込む時、深淵もまたお前を覗き込んでいんのだ」というニーチェの言葉を借りる。『マンディ 地獄のロードウォリアー』も洒落た言葉から始まります。

浅野いにおの漫画『勇者たち』も一話一話の前に言葉の引用があります。


貴方の人生を映画に例えたら、産声をあげた手前、どんな言葉から始まると思いますか?僕はこういうことをよく考える。


というわけで僕は映画が好きです。オタクって程ではないです。でも僕の好みを紹介してみようと思います。


【映画】

・洋画

オールドボーイ

笑う時は世界と一緒、泣く時はお前一人。

韓国映画。万人向けではない。サスペンス。ヴァイオレンスで胸糞。音楽やカメラワーク、演出がハイセンス。復讐もの。

妻子持ちのリーマンのおっさんのオ・デスが突如として雑居ビルの一室に15年間幽閉された後、解放される。監禁されていた間には妻が殺され、自身に殺人犯の冤罪をかけられる。なぜ自身が幽閉されたのか、そして復讐のため奔走する。

Youtubeの予告は見ない方がいいです。


チェイサー

追っているのは光か闇か。

韓国映画。万人向けではない。スリラー。展開の早いストーリー。ヴァイオレンスで胸糞。

韓国ソウル。元刑事のジュンホの経営する店からデリヘル嬢がある男の家に行ったきり行方不明になる。そして今夜もまた起きる。その男は猟奇的快楽殺人鬼で。主人公はその男を捕まえ警察に連れて行くが、今夜派遣された女性・ミジンは男の家で…

Youtubeの予告は見ない方がいいです。


ビューティフル・デイ

You Were Never Really Here.

英仏米映画。抑えられたヴァイオレンス。多くを語らないシンプルなストーリーに映像美。トラウマの葛藤を描く。

元傭兵の主人公・ジョーは、過去のトラウマを抱えながらも行方不明の少女を捜索する仕事で生計を立て、老いた母親と共にNYで生活していた。ある日、議員の娘・ニーナを救出する依頼を受け達成するが、謎の男たちによって再びニーナは連れ去れてしまい、自身の日常も狂い始める。


スイス・アーミー・マン

アメリカ映画。作家性に優れながらも王道。友情、サバイバル。

海で遭難し無人島で自殺をしようとしていた主人公の元にとある水死体が流れ着く。するとその死体はおならで海へ進み出し、主人公はその死体に跨り、無人島を脱出し陸へ辿り着き、街を目指し森の中を歩み始める。水死体はスイス・アーミー・ナイフのごとく多機能に、口からは飲み水を出し、勃起したペニスは行くべき方向を示し、主人公の困難を解決。メリーと名乗り会話を始める。


127時間

127時間の自問自答の末、切り開く運命。

米英映画。サバイバル。

青年のアーロンは家族に連絡もせずグラウンドキャニオンへ出かける。しかし、岩盤の十数メートルの狭間に落ち、右手を岩に挟まれてしまう。周りにはひと気がまるでなく、手元には中国製のナイフ、ボトル一本分の水や僅かな食糧。ビデオカメラで自身を記憶し始め、127時間のサバイバルが始まる。


ルーム

加愛英米映画。暗いテーマ。

とある部屋に暮らす少年・ジャックは5歳の誕生日を迎える。一緒に暮らすママからあることを打ち明けられる。自身の名前はジョイ。ジャックが生まれてくる前、女子高生の時にある男に騙されてその部屋=納屋に監禁されている。そしてジャックは外の世界を知らない。ジョイとジャックはその部屋から脱出を試みる。


トンネル

韓国映画。やや胸糞。災害。

カーディラーのイ・ジョンスは、郊外にて契約を済ませ妻子の待つソウルへ車を走らせていた。トンネルの中腹を過ぎた頃、トンネルは崩落し生き埋めに遭う。手元には2本のミネラルウォーターと携帯電話、そして娘の誕生日ケーキ。救助隊が到着するが、救助が難航し…。



プリズナーズ

アメリカ映画。サスペンス。宗教映画。

平穏な田舎町で妻や息子娘と暮らすケーラー・ドーヴァー。ある日、自身の幼い娘が失踪する。警察の捜査は難航し、痺れを切らしたケーラーは証拠不十分で釈放された知的障害者の男を監禁し拷問を始める。

キリスト教に詳しくなくとも楽しめます。


アジョシ

韓国映画。ヴァイオレンス。ややグロ。ダークな王道アクション。

トラウマを抱え質屋を営む青年のチャ・テシク。彼を慕うのは隣人の少女のチョン・ソミだけだった。麻薬に関わった母に巻き込まれ、娘のソミはマフィアに攫われてしまう。テシクも巻き込まれ、ソミを救うため動き出す。彼の過去も明かされる。


レヴェナント

サバイバルメインの復讐もの。大自然の映像美、静かな映画。

インディアンの抵抗続く時代のアメリカ北西部の極寒地。ハンターのヒューグラスは、狩猟中にグリズリーに襲われ瀕死の重傷を負う。同行するハンター一団の一人のジョン・フィッツジェランドによってンディアンとの混血の、自身の息子を殺されてしまい、置き去りに遭う。ヒューグラスは復讐のため、フィッツジェランドを追う。


猿の惑星 新三部作

SF映画


スラムドッグミリオネア

インドを舞台にしたイギリス映画。運命を描く。


きっと、うまくいく

インド映画。コメディ、ポジティヴ。上映3時間。



・邦画

ヒメアノ〜ル

スリラー映画。YouTubeの予告通りの映画。フリーターの青年・岡田は、漠然とした毎日に不安と不満を募らせていた。職場の冴えない先輩・安藤はカフェ店員・阿部ユカに好意を寄せており、岡田は安藤の恋の手助けを頼まれる。しかし、阿部ユカは岡田を惚れてしまい、付き合うことになる。そんな岡田の日常に、阿部ユカのストーカーで岡田の旧友のサイコキラー・森田が侵食し始める。

漫画原作だが、作品のテーマはまるで違う。映画はエンタメに仕上がっている。漫画も素晴らしいので読んで欲しい。


勝手にふるえてろ

主演の松岡茉優がとにかく可愛い映画。

アンモナイトが好きな24年間恋愛経験ゼロのOL・ヨシカは中学時代の同級生・イチが未だに好きで脳内で召喚し楽しんでいた。そんなある日、会社の同期で営業のニに告白される。初めての告白に浮かれながらも、イチのことが気になり同窓会を画策し、イチとの仲を進展させようとする。


ヒミズ

3.11の震災後の茨城。貸しボート屋が実家の中学生・住田の夢は普通の大人になること。クラスメイトの茶沢は住田に好意を寄せていた。ある日、母親に捨てられ、父親が作った借金のせいでヤクザに暴行される。そんな住田は衝動的にある事件を起こし、普通に生きることを諦める。命を有意義に使うため、悪党を殺すための、おまけ人生が始まる。

原作の漫画のストーリーに忠実ですが、テーマは別物です。漫画もおススメです。

 


冷たい熱帯魚 

ヴァイオレンス、エロ、だいぶグロテスク。万人向けではない。

後妻と前妻との間の年頃の娘を持つ男・社本は小さな熱帯魚屋を営んでいた。家族仲は悪く、娘がスーパーで万引きをする。そこに居合わせたヤクザのような風体の男・村田が丸く収め、同じく熱帯魚店を営んでいた縁もあり、社本と村田の交流が始まる。しかし、村田は本性を現し始め、社本を脅し強引に共犯にさせる。

実際の事件の方がグロいです。



あゝ荒野 前編 後編

ボクシングの王道スポーツもの+近未来のデストピア風味。エロ。主演の菅田将暉が可愛い。

2021年の新宿。国によって、奨学金の減額を条件に徴兵、または介護に従ずるという社会奉仕プログラムが作られた。

高齢者詐欺に手を染めていた新次だったが、仲間の裕二の裏切りに遭い、同じく孤児院育ちの兄貴分の劉輝を半身不随にさせられ、自身は逮捕される。出所後、ボクサーになっていた裕二を殺すため、自身もボクサーを目指す。

理髪店で働く健二は、日韓のハーフで吃音症であり、そんな自身を変えるため、偶然に居合わせた新次と共にボクサーを目指す。


0.5ミリ

主演の安藤サクラがとにかく可愛い映画。短編的映画ぽい感じ。

介護士の山岸サワはとある事件により職と家を失う。そして偶然出会ったワケありの老人たちにつけ込み、家政婦として生活を始める。


オールドボーイとチェイサー、冷たい熱帯魚は勧めづらいんだよね。グロくてヴァイオレンスだから。まあ、僕は好きです。

デスストランディングが退屈だった。

デスストランディングとは、今月に発売されたPS4のゲームである。メタルギアシリーズで知られる小島監督の作品である。


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ゲームの概要は、物を運び、人と人を繋ぐ。主人公は運び屋で崩壊したアメリカで都市と都市のネットワークを繋ぎ、アメリカ再建を目指すというストーリー。


僕は正直退屈だった。人間性によるものが大きいと思う。退屈だった理由を話す。



SFの世界観


物をただ運ぶというゲーム性


承認欲求と感謝の概念




小島監督は、安部公房の短編小説「なわ」から棒と縄という概念を引用し、今までのゲームは棒=敵を倒し戦うゲームしかなく、今作は縄=人と人を繋ぐゲームにしたいと話しました。

でも、デスストは結局のところ戦わせます。そこにがっかりしました。何人かの登場人物が「都市と都市を繋げてアメリカを復興しないと世界が終わるとか」、「人類に未来がない」とか言います。その意味は、序盤ではよくわからないのです。なので、イヤイヤミッションをやらされます。個人的にアメリカ嫌いだし。


物をただ運ぶというゲーム性もしっくり来ませんでした。しかも僕は方向音痴なので、広大なオープンワールドで迷子になります。ただの作業ゲー、現実世界でも働いてなんでゲーム世界でも働かにゃーならんのですか、と思いました。ゲームのキャラは物を届けると感謝しますが、プログラミングだろと僕は捻くれていました。現実世界では感謝されたら心が揺らぎますが、じゃあ、ゲームでも同じとはいきません。


感謝ですが、橋をかけたり、道を作ったりすると、それは別のプレイヤーのサーバーでも反映され、「いいね」を貰えます。でも僕は別に嬉しくない。僕が必要として建てたのだから、感謝される筋合いはないからです。他人の感謝などどうでもいいのです。あと、ボタンを押すといいねできるから押しているだけよ。本当に感謝してるん?


良かった点は、ゲームのグラフィックの美しさと音楽、終盤のストーリーの盛り上がりかな。



結論、僕はこのゲームを他人に勧めない。自分でももうやらない。



プレイして、ゲームオーバーすると全てが無駄だと突きつけられて、やり直しを喰らい、ゲームの嫌なところを再確認してしまった。


やっぱ、漫画最高。そのうち、漫画を描くことが最高てことを話そうかな。

貴方は『ファイアパンチ』を知っているか。

ファイアパンチとは、2016年4月から2018年1月まで、ウェブ「少年ジャンプ+」にて連載されていた漫画である。全8巻。作者は藤本タツキで現在は週刊少年ジャンプにて「チェンソーマン」を連載している。


ファイアパンチ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ファイアパンチ 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ファイアパンチ 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)


僕はこの作品が大好きである。3年前に出会い、とても高揚した。この作品の魅力について語る。


カニバリズム、奴隷、カルト宗教、この狂った世界の平凡な少年が復讐の鬼と化す。




産まれながら奇跡を使える人間を祝福者と呼んだ。『氷の魔女』と呼ばれる祝福者によって世界は雪と飢餓と狂気に覆われた。凍えた民は炎を求めた。ファイアパンチより)


ストーリー

主人公・アグニは腕を切り落としても瞬時に再生する祝福者であり、妹とともに雪の世界で暮らしていた。彼は老いた村人に食糧として自分の肉体を提供して飢餓を凌いでいた。しかし、このことが原因でベヘムドルク王国の兵士で炎の祝福者・ドマによって村を焼かれる。対象が焼き朽ちるまで消えない炎で焼かれたアグニは自身の再生能力のため死ねない。激痛でもがき苦しむなか、目の前で妹が焼き死ぬ。アグニは最愛の妹の復讐のため、ベヘムドルクへ向かう。


ポン・ジュノ監督作品の映画「スノーピアサー」に雰囲気が似ている。この映画が好きな人は多分好き。


作者の藤本タツキは、『無限の住人』の沙村広明との対談にて、韓国映画『チェイサー』を話しのオチであろう展開がすぐ起こっちゃって、「どうなるんだ、どうなるんだ」の繰り返しと評し、韓国映画みたいな漫画を描きたいと話した。正に有言実行。


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https://eiga.com/movie/54419/

(↑)この映画もオススメです。グロいです。


https://www.netflix.com/jp/title/70095142 

ネットフリックスから観れます。


ファイアパンチ』は、展開が読めないのに加え、復讐劇というシンプルなストーリー、アグニと周りの簡潔な登場人物、作者の映画好きが滲み出る作品だ。一巻一巻で作品のジャンルが変わる。復讐劇だったり、シュールなコメディだったり、王道の少年漫画だったり。コマ割りもセンスがある。8巻と短い、展開も早く中だるみが一切ないので、一気読みして欲しい。



僕は二巻の表紙のキャラ・トガタが好きです。この漫画の世界観を表している。


(↓)一話試し読み出来ます。

https://shonenjumpplus.com/episode/10833497643049550135

少年ジャンプ+より)



漫画全巻ドットコム

https://www.mangazenkan.com/item/10368351.html