金のバロット

バロットとは、東南アジアを中心に食される孵化寸前のアヒルの卵を茹でたもの。

腸チフスのメアリーはそこらじゅうにいる。

チフスのメアリーとは、腸チフス菌を持った健康保菌者のメアリー・マローンのことを指す。

1900年代のニューヨーク。まだ、細菌という概念が世の中に浸透していなかった時代。家事使用人のメアリーの周りでは、腸チフスに感染する患者が多発した。原因は、メアリーは健康体でありながら、腸チフスの菌を体内に持っており、周りの人間にその菌をばら撒いているというものだった。

メアリーは隔離されるも、本人の希望により、食品に携わる仕事に就かないこと、定期的に居住先を明かすことを条件に隔離病棟から解放された。しかし、メアリーは守らなかった。結果、また同じようなことが起きた。


現代にも、腸チフスのメアリーはいる。細菌や公衆衛生の概念が定着している現代でも。テレビや政府がその危険性を伝聞しているのに。コロナウイルスの蔓延が騒がれている中、ダイヤモンドプリンセス号に乗っていてコロナウイルスに感染した時の初期症状を把握していながらも、濃厚接触が容易に考えられる場所に赴き、ウイルスをばら撒く。ばら撒いた後、その事実を明かさない。

スポーツクラブやヨガスタジオは、その個人を訴えることは出来ないのだろうか。そんなことで潰されるのは理不尽過ぎないか。


みんな大好き自己責任論。貧困も自己責任。最近では、妊娠中でも胎児が障害を持っているかどうか分かるらしい。その胎児が生まれても自己責任だと言われるのだろうか。今回のコロナウイルスの件、日本政府の対応は明らかに後手後手でどうしようもないのだが、先手先手でもおそらく文句を言われるのだろう。コロナウイルスを持っていながら外出するような連中に。この世界にはそんな自由を求め、責任を果たせる人間がいるのか。


自由と自分勝手を履き違えるな。これはコロナウイルスの件だけでない。自分勝手なお前らが最期後悔するのを僕は願っているぞ。